三反園県政、どうなるのかな?
- 2016.7.19
- 執筆者:犬太郎

「参議院選と知事選だけど」
『同日選挙が終わったね』
「結果、どう思う?」
『参議院選だけどさ、自民だけで過半数を取ったヨ』
【それどころか、憲法改正派の政党が三分の二を占めたじゃない】
<ということは、改憲ということだネ」
「ちょっと早くない?」
『いや、中国や韓国の状況をみると、憲法を改正して、武力行使できる国にするのが、安倍さんの信念だからネ』
【いよいよ、戦争ができる国になるのかな?】
『平和憲法を変えてしまうということ?』
「すぐにはそうならないンじゃないの?」
<どうして?>
「国民は、安倍政権を支持している人が多いけど、アベノミクスにしても、憲法改正にしても、反対の方が多いヨ」
【それに、まだ、改正案がはっきりしてないじゃない】
『安倍さんは、そう言ってるヨ』
【でも、安倍さんの言うことは、まともには、聞けないヨ】
<どうして、そんなこと、言うの?>
【だって、この前の解釈改憲にしても、『選挙で勝ったンだから、国民から支持されている』って言って、強行したじゃない】
『国民は、そんなことまで支持してないのにネ』
「今度の選挙、安倍さんは、経済対策が争点だって言ってたけど、勝ってしまうと、また、この前のように、『改憲できる数の支持を受けたから』と言い出しかねないネ」
【それにしても、何で自民党があんなに勝つのかな?】
「それだよ。アベノミクスも、うまくいっているとは言えないし、解釈改憲とか安保法制を強行してるのに」
【でも、世論調査では、自民党支持とか、安倍さん支持が多かったヨ】
『それが不思議なんだネ』
【どうして、そうなるのかな?】
『自民党でも、安倍さんでもないけど、他よりもましだっていうことかな?』
「結局、民進党が弱いヨ」
<どういうこと?>
『憲法改正でも、経済対策でも、対案がない』
「政策力というか、政治力が弱いンだネ」
【それでなくても、前に民主党は、国民の期待を裏切ったからネ】
「政策力がないっていうこと、はっきりしたからネ」
【民進党の幹部は、その時と同じ顔ブレだから、信頼感がないヨ】
「信頼回復するためには、民進党のリーダーの顔振れが変わらないとネ」
【それにしても、鹿児島の参議院選は、無風だったネ】
「選挙の存在感がなかった」
『いや、候補者に存在感がなかったよ』
「あの人も、鹿児島のために、ナニしたのかな?」
<あの人って、誰のこと?>
「現職の野村さんのことだヨ」
『ああ、野村さんって言ったっけ』
【あの人の活躍の姿が見えないネ】
<でもね、参議院って、地域のためじゃなくて、国のために働くンじゃないの>
「それを言うなら、衆議院も、そうだよ」
【それにしても、地域の代表だからね、国ためにも、地域のためにも、頑張ってもらいたいネ】
「県民は、どういう判断で選んだのかな?」
『政党や会社とか団体から頼まれたんじゃないかな?』
【そんなことかな?】
「ほかにないでしょう?」
『鹿児島じゃ、知事選の方が関心が高かったよネ』
「結果は、やっぱりというのと、そうかなというのがあったネ」
【そうかなって、どういうことかな?】
「だって、現職は、建設業とかと医師会とか、農業団体とか、500を超える組織が支援していたンじゃない」
【そういう団体って、選挙に強いからネ】
「三反園さんは、そういう組織の支援がなかったんじゃない」
『だから、大方の予想は、現職が有利と見ていたじゃない』
【そう。三反園サンに投票した人も、『まさか、勝つとは思わなかった』って言ってたヨ」
「勝って、びっくりしたっていうこと?」
<何だか、イギリスの選挙みたいだネ」
【現職を支援した組織なんだけど、動かなかったらしいヨ】
<どうして?>
「現職の強みがあるし、多くの団体が支持をしていたから、油断したンだろうネ」
『本人も、丁寧にお願いしてなかったみたい』
【それに、支持している経済界の幹部に対しても、失礼だったらしいヨ】
「組織といっても、かならず、執行部に対する反主流派がいるからネ」
『終盤になって、陣営の中で、疑心暗鬼が出回ったって』
<どういうこと?>
【陣営内で、相手陣営を支持しているんじゃないかって、疑われたって言ってたヨ】
「そういうのも、候補者自身の性格によるらしいヨ」
【そう、前々から、傲慢だって言われてた】
「マスコミの記者によると、会見でも、自分の言いたいことは言うけど、記者からの質問を受けなかったって」
『なんで、そんなことを聞くのかっていう態度だったって』
【その辺のところ、人の意見を聞かなかったって、新聞にも書いてあったヨ】
「そういう人となりが、組織の中でも、反発を買っていたらしい」
『それに、政策の失敗もあったね』
「県職員を上海旅行させたり、大型体育館の建設で、判断を間違えたり」
<女性を蔑視するようなサイン・コサイン発言もあった>
『あれで、女性の支持が逃げたかも』
「原発問題でも、突っ込まれると、国の問題だなんて、言い訳して、県民の立場から離れていたネ」
【批判されると『何か文句あるのか』っていう態度だったって】
「県民に対しても、丁寧な説明をしてなかった】
【だから、県選出の自民党国会議員の中でも、『もはや現職じゃない』と言ってたらしいヨ】
<でも、三反園サンって、何をするのか、分からないって>
「現職は、多選ていうか、長期政権の悪いところが出過ぎた」
<どういうこと?>
「新聞に、現職のリーダーシップの在り方についての記事がでたときに、県職員や一般県民から、共感する意見がたくさん寄せられたらしいヨ」
【県の職員が、決裁を取るときに、いちいち、秘書室に電話して、知事の機嫌を聞いていたらしいからネ】
<どういうこと?>
「機嫌が悪いときには、決裁を受けに行かなかったらしい」
『仕事がなかなか進まなかったって』
【でも、三反園サンにとっては、これからが正念場だよ】
<どういうこと?>
【県民は、三反園色を求めているからネ】
「それに、いろいろ大型の施設づくりを約束してるしネ」
『財源をどうやって見つけるかが、問題になるネ』
「どうやって、伊藤さんとの違いを出すかだネ」
【そのうえ、県民が期待する政策を打ち出せるか】
<目に見えることが大切だネ>
「それなら、組織と政策だネ」
<組織?>
「目に見えないんじゃない?」
『いや、それを目に見えるようにやるンだヨ』
【そう。伊藤さんは、自分の周りをイエスマンで固めていたよネ】
「自分を守るための壁を作っていたネ」
【だから、三反園サンは、県民や職員の声を聴けるような組織づくりをすればいいのサ】
「それを県民の目に見えるようにネ」
「政策は、一つ一つ、できることから取り組んでいけばいいんじゃないかな」
【そうなんだけど、半年が限界だヨ】
『そう、マスコミなんかで、代わってから半年を検証するからネ」』
【それに、県民は変わることを期待して三反園サンに入れているからネ】
<それにしても、三反園サンは、アウトレットのような大きな施設の建設を約束しているよネ>
「それに、県民所得の倍増もネ」
『それらを実現するための具体的な動きがないと、県民の失望を買うことになるネ』
今日の報告は、これまで。まずは、三反園サンに期待しよう。
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