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コラム イヌの小耳

知事に何を求めるか

2016.5.12
執筆者:犬太郎

「舛添知事のあの行動は、どういうことなンだろうネ」

『あァ、大名旅行ネ』

【いや、それだけじゃないネ】

<どういうこと?>

「最初に大名旅行が問題になってけど、その後、旅行だけじゃなくて、別荘通いとか政治資金の使い方も出てきたヨ】

『いや、最近、自分の食事代なんかも政治資金で払ってることが分かったらしいよ』

【なんか、セコイね】

 

<で、大名旅行っていうけど、何が問題なの?>

『贅沢な旅行っていうけど、一体、どんな旅行したの?』

「ヨーロッパやアメリカに行ったときに、ホテルとか飛行機に贅沢したって」

【その海外旅行にかけた費用なんだけど、20人分で5000万円を超えたンだって】

『一人250万円か』

<えっ!どうしたら、そんなにお金をかけることができるの?>

【その中身が、飛行機代とホテル代のようだ】

<どういうこと?>

「飛行機は、一般に、知事はビジネスクラスを使うらしいヨ」

【そう。だから、直前に、ロンドン市長が東京に来た時には、ビジネスクラスに乗って、66万円だったらしいヨ】

「それなのに、舛添知事は、ファーストクラスに乗って、225万円だったって」

 

【ホテル代なんだけど、東京都の規則によると、一泊4万2百円なンだ】

「それなのに舛添知事は、一泊15万円とか20万円のスイートルームに泊まったって」

『それじゃ、都の規則の4倍だネ』

<どうして、そんなに高い部屋に泊まったのかな>

「それが、都知事としてのステイタスなンだって」

『それもおかしいンじゃないかって言われたよネ』

 

「そう言われると、次に、『要人が、訪ねてきたときに、失礼のないようにするため』だって」

【えつ!舛添さんの方が相手のところに訪ねていくンじゃないの?】

「フツ―はね」

『そうだよ。それを言い訳しようとするから、変なことを言うことになるンだよね』

<でも、そもそも、何のために海外旅行したのかな?>

「それがネ、オリンピックを成功させるためだって」

『そのために、わざわざ、外国訪問する必要があるのかな?』

『そう言われて、また言い訳しているよ』

 

<えっ!まだ、なンか言ってるの?>

「そうだよ。“都市外交”だなんて言ったヨ】

『なんだい、その“都市外交”って?』

「本人は、世界の都市同士が連携とか交流する必要があるって言ってルけど」

【そうかな?それにしても、抽象的で、中身がないンだよね】

「具体的な課題があるわけじゃないから、言えないンだヨ」

【そう。無理だよ。説明しろって言ったって】

「アト付けの言い訳をしているだけだから】

『はっきりした目的もないまま、海外旅行したっていうことかな』

【舛添さんって、次々に、言い訳する癖があるンダ】

【癖かな?】

『そう。癖というか、性格といかけ』

<どうして、そんな言い方するの?>

【だって、あの人は、学校の成績が、ダントツだったっていうヨ】

『それは、優秀だったって言いたいの?』

【その優秀っていう人たちは、自分が間違っているっていうことを認めたくないンだ】

【そうだよ。頭が切れすぎるから、すぐに、自分を正当化しようとするンだ】

【いつも100点取っていたいンだヨ】

『それが優秀な人の欠点だネ』

 

「舛添さんの問題は、これだけじゃないヨ」

<ありゃ!なだ何かあるの?>

【公用車での別荘通いが言われているネ】

【あッ!それそれッ!】

「そう、東京から100キロも離れている湯河原まで、毎週土日に通ってルって」

<それって、何が問題なの?>

「知事たるものが、毎週、東京を離れているし・・・」

『緊急時の対応ができないね』

 

<でも、知事は、東京を離れちゃいけないの?>

『いけないっていうか、問題になるよ』

<どうして?>

『事件とか地震のような災害があったときに、すぐに対応しなきゃいけないでしょ』

「そう。そんなときは東京にいなかったということが、問題になるよ』

『だから、緊急時に備えて、通信とか交通体制を整えてあるんだ』

【それなのに、舛添知事は、湯河原では、何もしてないんだ】

 

<でも、どうして、遠く離れた別荘まで、毎週通うのかな>

「別荘のある湯河原って、執務の環境が良くて、仕事に集中できるって説明してたヨ」

<都内の自宅じゃ、仕事ができないのかな>

「そう指摘されたら、本人いわく、別荘には足を延ばせる風呂があるからだって」

『それって、理由になるのかな?』

【無理だね。ならないヨ】

 

『しかも、公用車を使っているンだ』

【ガソリン代が、かなりかかるンじゃないかな?】

「そう、年間のガソリン代が、400万円だって」

『それに、運転手さんの人件費も、ただじゃないよ』

【私的な用事なンだろうから、タクシーでも使えばいいのに】

「そうなんだ」

『それを言われると、公用車の中でも、公務をしていたンだっていうヨ』

「だから、ルールには反していないと言っている」

『東京のルールって、どンなンかな』

 

【東京都って、放漫経営だね】

「問題はね、こんなおかしいことをしている知事に、誰も諌言できなかったことだヨ】

『週刊誌で報道されるまで、誰も指摘していないンだって』

「都民は黙ってルのかな」

【リコールの動きがあるらしいけど】

「舛添知事は、オリンピックまでは持たないって、言われているよ」

【でも、本人がこんな贅沢をして平気なのは、自分に代わる知事候補がいないとみているかららしいよ】

『結局、驕りか?』

 

「知事のこういう問題って、東京だけなのかな?」

<何かあるの?>

「鹿児島の方は、大丈夫なのかな?」

<鹿児島で、何かあったかな?>

「あったじゃない」

『例えば、県職員の1億円旅行とか、サイン・コサイン発言があったネ』

<それの何が問題なの?>

【税金の使い方が違うだろうとか、女性蔑視だって言われたよネ】

『上海旅行では、リコール運動になったヨ』

【東京と、どことなく似てルね】

<似てるかな?>

 

<でも、現職の知事には財政を再建したという、功績があるヨ>

【どのように再建したの?】

<450億円の財源不足があったのをなくしたって>

「それって、収入を増やしたンじゃなくて、支出を減らしたンじゃない?」

<それがいけないの?財政を健全化したンだから、功績でしょ?>

【それまでの知事が悪かったンだヨ】

『歴代の知事はね、国に言われるままに、無駄な公共事業をしたりして、赤字を増やしたンだ』

 

「伊藤知事は、それをあるべき形にしただけじゃない。それを功績っていうのかな】

<功績って言えるよ。それにサ、借金を減らしたじゃない>

【借金って?】

<県の債務なんだけど、一兆五千億円の借金があったのを、一兆一千億円にまで減らしたヨ>

【どうやって、借金、減らしたの?】

<そのために、大型の施設つくりを抑えたり、職員の数を減らしたりしたンだって>

「任期中の12年間で、1360人を削減したんだって」

「それが、どうして功績になるの?」

<健全化したじゃない>

「そんなの企業経営じゃ、当たり前だヨ」

『健全な経営をしなければ、企業はつぶれるヨ』

 

<難しいこと、言うよネ>

「いや、企業でも行政でも、経営の要諦は、入るを図り、出ずるを制するだヨ」

<で、何が言いたいの?>

「赤字を減らしたり、借金をなくすっていうのは、企業じゃ当たり前っていうことサ」

<それって、ずいぶんと言い過ぎだと思うヨ>

『言われる方からすれば、そうかもしれないけど』

「財政再建って、官の発想では功績だけど、民の発想からすれば、当たり前なンだよネ」

【前の知事が悪すぎたっていうことサ】

『そう。放漫経営だったからネ』

<どういうこと>

【国の言いなりになって、県民の負担も考えずに、公共事業に多くの税金をつぎ込んだ】

 

<じゃ、どうすれば、功績になるのかな?>

「例えばだけど、幕末・維新の時、財政再建したのは藩主の斉興や財政責任者の調所広郷だよネ」

<それで?>

「でも、功績というと、近代化を進めて、維新の基礎作りをした藩主の斉彬や西郷、大久保が評価されているよネ」

【何しろ明治維新っていう大事業をして、世のためになったからネ】

 

<ちょっと待ってよ。話題は、今の時代のことじゃないの?>

【そうだよ。でも、今の時代の知事にも、明治維新ほどのことが求められるンだよ】

 

「えッ!本当に?時代錯誤じゃないの?>

【今、地方は、地方創生とか、人口の高齢化、過疎化なんかの課題を抱えているじゃない】

【それに、原発とか、産廃処理も課題だよ】

【そういう課題を解決することが求められているンだよ】

 

「その難しいことをするのが知事だよ」

<そんな難しいことを要求するのかよ>

【じゃあ、今の知事は、何をしたくって知事になったのかな?】

<県民の役に立ちたいということじゃないの?>

【そうなら、はっきりと役に立ったと言えることをしなくちゃ】

<だから、財政再建をしたって言えるじゃない>

「ならば、職員の数を減らして、それが知事の功績かい?」

<ずいぶん、きついこと言うネ>

「でも、それを承知で、知事になったンじゃないの?】

 

『そういえば、舛添さん、民放のテレビに出て、大名旅行や別荘通いのこと説明していたヨ』

【正当化していたの?】

「いや、精査してから説明するって」

【やっぱり責任逃れか】

【自分がしたことだから、調べなくったって、自分が知っていることだよ】

『今更、精査するっていう問題じゃないよ』

<どうして?>

『自分がやったことじゃない』

「大名旅行については、事務方がしたことで、自分は知らなかったって言っていたよ」

『今後は、気を付けて事務方の仕事をチェックするって』

【なんだ、その言い訳の仕方は?】

<何が悪いの?>

【事務方の責任にしているンじゃない】

「責任回避っていえば、最近も、不正な経理をしたり、データを偽装した建設会社や自動車メーカーの経営者が自分は知らなかったといって、責任回避していたネ」

<それと同じだっていうの?>

「そうだよ、偉い人って、政治家も、企業のトップも、問題があっても、自分は責任を執りたくないもんだから、その責任を部下に押し付けようとするネ」

【頭のいい人は、自便のミスを認めようとしないからね】

『見苦しいよね』

【潔くないね。そういう人って】

「反省していないネ。そういう人って、これで言い逃れできると、またやるヨ】

 

『ああいう責任回避が、かえって不信感を強めることになるンだけど』

【そう。墓穴を掘ることになるンだよネ】

「人は、危機状態になると、逃げるために無我夢中になっていて、自分がまずいこと言ってるってことが、分からなくなるンだろうネ」

 

【間違ったと思ったら、言い訳しないで、間違いを認めて謝らないとネ】

「そうだよ。昔の人が言ってたヨ」

<なんて?>

【過ちを認めないことが過ちだって】

<行政でも、企業でも、トップになると、自分の過ちを認めたくないンだ>

【権力者ってね、長く椅子に座ってると、自分を過大評価して、周りの人は、能力がないように見えてくるもンだ】

「そうすると、部下のやることが物足りなく見えてきて、意見は聞かなくなるし、きつい言葉を投げかけるようになるンだって」

【そうなると、組織全体が委縮するようになるのサ】

<裸の王様状態になるのか>

 

「トップは、そうならないようにするために、自分自身の見識を高めて、冷静な判断ができるように努力しなければネ」

<それって、聖人君子を求めているヨ>

 

「いや。だから、判断を誤ったときに、間違いを認めればいいのサ」

<そうは言ったって、自分の過ちを認めたくないのが、人情っていうものじゃない>

【駄目だよ!人の上に立つ知事だよ。普通の人に言うような人情論を出したって】

『でも、間違っているとか、おかしいなというときに、それを指摘する人がいないのかな』

「東京都の場合も、鹿児島県の場合もネ」

【だから、偉い人は、そういう人を身の回りにおいておくことが大事なンだ】

<自分に意見する人って、うるさいもンだヨ>

【でも、県民を代表する知事には、それだけの度量が求められるよネ】

 

「ところで、鹿児島県民は、今度の知事選挙で、どういう人を選ぶべきなんだろうか?」

『これまでの選挙だと、:一般的には、地縁とか、血縁とか。誰かに頼まれたとか』

「同じ学校の卒業生とかだったよネ」

【そんな選び方って、地域社会のためにならないよネ】

【そうだよ。エゴ選挙だヨ】

「もう、そういう選挙は、したくないネ」

 

今日の会話は、こんな状況でした。

犬太郎

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