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コラム イヌの小耳

知日

2016.4.11
執筆者:犬太郎

 

最近の中国の動きが心配だ。なんか好戦的な雰囲気がある。犬の吾輩から見ても、昔のような謙虚サというか、思慮深さがなくなったように感じる。そんな思いは、この喫茶店の常連たちも、同じようだった。

今日の会話は、中国の雑誌のことから始まった。

 

「今ね、中国に『知日』っていう雑誌が評判なんだって」

『何?その雑誌』

「その雑誌、日本のことを紹介しているらしい」

<それ、親日なの?それとも反日?>

【どうして、そんな風に敵か味方かって、極端に分けちゃうの?】

<そうすれば、分かり易いでしょう。それで?>

「どっちでもないンじゃないの。でも日本の文化なンかを詳しく伝えているらしいヨ」

『あァ、そう言えば、その雑誌のこと、NHKでやっていたよネ』

<どンなことが書いてあるのかなあ?>

「日本人の暮らしや文化を、中国人の目を通して、紹介しているンだ」

 

【そういうことって、本人が日本に来て取材しているのかな?】

「それもあるけど、日本に来たことのある中国人の意見とか、ネットへの書き込みなンかを参考にしているようだ」

『それじゃ、普通の中国人の日本観ということになるネ』

「そう。この前は、中国人が、爆買いについて、面白いこと言っていたヨ」

<どういうこと?>

「有識者らしい人が、バク買いを批判してね、日本で買った日用品が中国産だったということがあるって」

<そしたら?>

「買ってくる若い人が反論していたよ。同じものでも、中国国内で売っている物よりも、日本に輸出して売られている物の方が、安いし、安心だって」

<安いし、安心?なんで?>

【どうも、中国より安いというのは、中国では税金なんかの賦課金があって、高いせいらしいヨ】

『それに日本は、安全の基準が厳しいから、同じ中国産の物でも、日本で売られている物の方が、安心なンだって』

 

「日本に観光で来るのは、バク買いだけじゃないって」

「日本が好きでもないって」

<じゃあ、なんで来るの?>

「日本の街とか日本の人たちが、どンな生活をしているかを知りたいンだって」

『あァ、何となく、分かる!』

【そういうことは、実際に日本に来たり、バク買いしたことのある人に聞かないと分からないネ】

「そう。行政や専門家のような人なんか、頭の中で考えた理屈だからネ」

 

<行政って言えばさ、九には、外国人の観光客数の目標を4000万人にするっていうけど>

「そう、安倍政権は、自信過剰で、自分に都合がいいように考える癖があるからね」

【それって、問題だね】

<どうして?何が問題なの?>

【だってさ、政府が甘い見通しをするから、それをアテにして宿泊施設を増やしたり、バク買い用の店を出している人がいるヨ】

『柳の下の土壌だネ』

【それが危ないンだよネ】

『バク買いが、いつまでも続くってわけじゃないからネ』

「無駄な投資をしたことにならなければいいけど」

 

【ちょっと、話がずれてきたけど】

「その「知日」って雑誌のこと、作っている人は、若い人だってネ】

『反日ムードが強い今の中国じゃ、周りからたたかれるんじゃないかな?』

【そういう雰囲気はあるかもしれない】

「それにしても、この雑誌が4年以上も続いているっていうことがすごいネ】

 

<ところで、日本じゃ、どうなのかな?>

『どうなのって?』

「同じように、今の中国のことや中国人の暮らし、文化をありのままの姿を伝える雑誌なンかがあるかな?」

『反中とか嫌韓というのはあるけど、客観的に、ありのままを伝えてくれる情報が欲しいネ】

【あってもいいよね。でも、それって、相当の取材努力が必要だネ】

<そう。あまり中国の最近の情報って、少ないからネ>

「何か、中国に行くのが、怖いようなイメージがあるよネ」

『取材だなんて、街を歩いていたら、意志でも投げられそうだ』

「それだけならいいけど、中国政府に拉致されるかもヨ!」

<まさか!>

「ひところは、日中関係は友好ムードが強かったのにネ」

『いつから、どうして、こんなに反日的になったのかな?』

「天安門事件のころかららしいヨ」

【どうして?】

<中国の指導部が後退してから、領土問題が、急浮上したんだ>

「その陰に、権力闘争が絡んでいるんだって」

『そう、民主的国家を作ろうとする鄧小平政権から、それに反対する江沢民政権に変わったからネ』

【それで、今はどっちなの?】

「習近平政権は、江沢民のグループらしいヨ」

 

<それにしても、今の中国は、我々のイメージと違ってきたよネ>

【これまでのイメージは、文化が深くて、礼儀を重んじて、清く正しい国というイメージがあった】

『そう。俺たちは、学校で漢文の時間に、論語なんかを習ったよネ』

「その中に、礼儀とか人の道とかがあった」

<覚えているよ。『過ちて、改めざるを、これ、過ちという』ってネ」

「僕はね、『その三、正しから座れば、令すといえども、従わず』っていうの、覚えているヨ」

【そう。だから、中国人は人の道を大事にするってイメージしていた】

「そりゃ、相当に古いよ」

『文化大革命以前じゃないの?』

 

「それは分らないけど、最近は、中国人の観光客は、礼儀がないって、悪評だヨ」

『そう。われ先で、順番も守らないとか、辺りかまわず、大声で話をするとか』

「自分の利益だけしか求めないで、人をだましたり…」

『お店の売り場でも、陳列している商品をめちゃくちゃにするらしいヨ』

【それに、何かとパクリも多いし】

『ああ、ドラえもんとか、デズニーのキャラとかネ』

【そういうの、人の道に外れてるよネ】

 

<何か、随分、中国の悪口ばかり並べているネ>

【中国人が嫌いなの?】

『いや、そうじゃないンよ』

「中国政府の日本攻撃を見ていると、つい、感情的になってね、そんな気分になっちゃうンだよ」

【どうして、中国人って、そんなになっちゃったのかな?】

 

<でも、それって、ひところの日本人がそうだったじゃない>

【もう、4,50年も前だけど、農協の団体旅行が問題になったよね】

<そのころ、ヨーロッパじゃ、日本人観光客は、マナーが悪いっていう評判だったよネ>

【日本でも、世界の田舎っぺにならないようにっていうキャンペーンがあったネ】

「今の中国は、それに輪をかけて、評判が悪い」

 

『中国人だけじゃなくて、中国っていう国もネ』

<国も?何が?>

「ほかの国に対して好戦的だよネ」

『なンか、経済力が大きくなって、大国だとか強国になったと誤解しているンじゃないかな』

「それ、誤解なのかな?」

『そう、誤解だよ』

<どうして?>

「例えば、軍事力。空母とか、張りぼてじゃない>

『実際に戦争になったら、アメリカ軍とは、戦えないってネ』

「形だけで、中身が伴っていない」

『つまり、品質とか、性能が伴っていないンだ』

【でも、経済の成長は、大きいヨ】

【それは、無視できないンじゃない】

 

「誤解にしてもサ、大国意識丸出しで、武力まで使って、領土を拡張しようとしているネ」

『その姿って、まるで、帝国主義国家だネ』

【だからかな。これまでの中国は、共産主義社会の建設を求めていたけど、今は、民族主義を標榜しているっていうヨ】

「厄介なのは、その民族主義だよネ」

<なんで?>

「それが高じるとね、相手を認めないようになるンだ」

<どうして?>

「自分が一番になるからさ」

『もともと、中国は、自分たちが世界の中心という意識が強かったよネ』

「そう。中華思想ってね、日本なんかの周辺国は、属国扱いしていた時代があった」

【それが近代化に遅れて、日本なんかにも追い越されてしまったという無念サがあったようだ】

「それが、今になって強くなったと思っている」

【そうか。それで、中国も、強くなった分、領土拡張をしようとしてるンだネ】

『アメリカやロシアが弱くなったのを見てるンだネ』

【民族主義っていうの、理屈じゃないからネ】

「解決が難しいネ】

<だけど、安倍さんや外務省は、日本人と同じ考え方していると思うと読み違えるンだ】

『アメリカ政府も、同じように見ているらしいって』

【そう、それが尖閣列島問題だよね】

<そう。中国の領土拡張意識は、日米が考えている以上に強いものがあるヨ>

「ちょっと脅したからって、引っ込まないンじゃないよネ」

【その辺を考えないと、いけない】

 

「でもサ、領土とか、歴史認識で対立してないで、折り合いながら付き合っていけないのかな」

<経済関係がどうなるかわからないけど、いがみ合う関係がいつまでも続いていいわけじゃないよネ>

【中国だって、今の体制が変わって、ロシアのようになるかもしれないって、予測もあるヨ】

 

<で、その『知日』は、どうなの?>

【日本でもサ、中国のありのままの姿・形を伝えるような情報が欲しいよネ】

『本でも、ネットでもネ』

 

こんなところで、この日の会話は終わった。そういえば、今度、日中韓の三ヶ国で、経済関係を強めていこうとしているらしい。問題は、各国のリーダーだ。

三ヶ国ともリーダーが自国とか自分ことばかり考えているようだけど、国民目線になって、【アジアの三本柱】になるといいンだけど。

本日は、ここまで。

犬太郎

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