鹿児島ウォッチャーは「鹿児島を深堀する」ネットメディアです

鹿児島ウォッチャーは「鹿児島を深堀する」ネットメディアです

  1. HOME
  2. レポート
  3. イノベイションなき経済対策

時論・創論 イヌの小耳

イノベイションなき経済対策

2016.2.26
執筆者:犬太郎

安倍さんの低金利対策によって、日銀がゼロ金利政策をとったら、株価は下がるし、公債の金利もマイナスになってしまった。この先、日本の経済は、どうなるのかという不安が蔓延している。この喫茶店でも、そのことが話題になったので、緊急報告する。

 

「また、円は高くなるし、株価が下がっているよ」

『去年の夏までは、少しずつ、株価が上がっていたけど、この半年で5,000円も下がるというのは、いかにも異常だネ』

 

<何で、こうなるのかな>

「安倍さんの三本の矢に、中身がないことがはっきりしたからじゃないかな」

<どういうこと?>

「二つあるね。ひとつは、日本経済の先行きが不透明ということサ」

『もう一つは、これまでの株高は、中身のない官製の金融バブルだったこと』

 

<日本経済は、どうして悪いの?>

『中国経済の減速とか、原油安なんかが原因と言われているネ』

<日本経済も、足を引っ張られるということ?>

「そうだろうネ」

 

【それにしても、なぜ、日本経済は、よくならないの?】

『安倍さんは、金融政策で円安にして輸出を増やし、政府資金をつぎ込んで株価を上げれば、企業は利益を投資と賃金に回すだろうし、消費者は増えた所得を消費に回すと考えたんだよネ』

<それで?>

『消費が増えると、企業は儲かるし、その利益を生産を増やすための設備投資と賃上げにに向けるということサ』

「好循環というやつだネ>

【それがうまく回っていないのは、どうしてかな?】

「どこかで、詰まっているからだ」

<どこで>

「企業と家庭だネ」

<どういうこと>

「企業は、日本経済が良くなるとは思えないから、様子見しているンだ」

『家庭でいえば、物価や医療費なんかの負担は増えるし、実質賃金や年金は目減りしているンだ。だから、財布のひもは、弛まない』

 

「だから、企業は、設備投資もしないし、賃金にも回さないで、もうけた利益を内部留保している」

「先行きが見えないからネ。悪くなった時に備えて貯めている」

<どういうこと>

『安倍さんの経済政策を信じていないンだヨ』

 

<何が問題なのかな?>

『アベノミクスの三本の矢が、外れたからネ』

<当たったンじゃないの?安倍さんはそう言っていたよネ>

『初めの一本目や二本目は国の規制緩和や日銀の金融政策だった』

「その結果、円安が進み、株価は上がった」

『そこまでは、良かった』

「というか、国が自分でやっていることだからネ。自作自演に近いンだ」

『でも、三本目は、民間企業による投資とか賃上げに期待した』

<しかし、民間は、動かなかったということ?>

『そう。だから、安倍さんはイラだって、経済団体のトップを官邸に呼んで、賃上げを迫った』

【それが、官邸春闘というやつだね】

「それでも、民間は動かなかった」

<なぜ、動かなかったのかな?>

「景気回復が本物じゃないとみてンだ。大体、経済は、実態が伴わないと本物じゃないンだ。なのに、安倍さんは、インフレ目標を作って、金融政策で物価をあげようとした。見せかけの経済成長を作ろうとしたンだよ。でも、民間はその限界を知っているから、動かなかった」

『それに、円安とか株高は、政府の資金が入っているって、言われているヨ』

「そのうち、中国経済の減速や原油価格の下落、世界情勢の不安定などの影響を受けて、株価はあげ止まりしたし、円高が進んでいるヨ」

『そのうえ、安倍さんの政権運営に懐疑的になった』

「安保法制でのゴリ押しや、マスコミをはじめとした民間への圧力が続いたからネ」

『それに、ダメ議員が目立つし』

「不倫したり、歯舞が読めなかったり」

『それに、〇に山とか川が着く議員には×が着いたネ』

『不信感というか、不安材料が増えた』

「そこに持ってきて、また、企業に設備投資と賃上げという成長圧力をかけてきた」

【安倍さんは、自分が言えば、企業は言うことを聞いてくれると思っている。しかし、企業は、言われたからやるっていうものじゃない】

『そう。官邸に呼びつけられれば、その場では、言われたことにイヤとは言えないからね』

「面従腹背というよネ」

 

【それにしても、なんで株価が下がるのかナ】

「株には、二つの面があるのサ」

<何かな?>

「一つは、成長企業への投資だ。だから、企業の株価は、その企業の成長の可能性とか実績を表すものだ」

『もう一つは、投機としての株価だ』

<どういうこと?>

『短期の上がり下がりの利ザヤで儲けようとすることだヨ』

「すぐにでも上がりそうな株を買うし、下がりそうな株は売る」

『だから、ノコギリみたいにギザギザ状に上がったり、下がったりする』

<バブリーに?>

「そう。それが、去年の夏までの状況だネ」

【でも、天井がみえてくると、買いは止まる】

「それが去年の夏以降ということかな?」

 

『でもさ、金融政策で経済はよくなるのかな?』

【対症療法的な感じがするネ】

『金融政策って、変な使い方をすると、副作用が怖いネ』

<どんなこと>

「今のように、金利が下がると、企業や家庭でカネ余りになるよ。そして、企業は、ますます様子見して、生産を伸ばさないし、賃金も上げない。消費者は、消費を控えることになるンじゃないの」

<それじゃ、また、デフレが進むということ?>

「それだけならいいけど、世界同時恐慌になるかも」

【そう、中国やヨーロッパ、アメリカも同時株安で、不況だからネ】

<そうなると、大変だよ!>

 

「それにネ、日銀の黒田総裁が、低金利を発表したときに、一言、余計なことを言ったンだよネ」

<なんて言ったの?>

「まだ次があるって」

<それで?>

【だから、投資家は次の金利下げを待っているンだ】

<黒田総裁は、景気回復への意気込みを見せたかったンじゃないかな>

「だけど、投資家は、自分の利益だけを考える」

【それで、低金利政策の効果を打ち消してしまったのかな?】

 

「早く、本物の経済政策が欲しい!」

<どうすればいいの?>

「そんなこと、鹿児島の片隅にいて、分かるわけないじゃない」

<そう言ったら、お終いだヨ>

【常識的に考えれば、金融という対症療法の政策じゃなくて、中身のある政策を作って、投資と消費を伸ばすことだよネ】

<もっと分かり易く言えない?>

「例えば、投資減税とか、消費税を切り下げるとか」

<そんなンで、効果があるのかな?>

「でも、円安になっただけで、日本に外国人観光客がたくさんやってきているし、買い物が増えているでしょう」

<そうか、日本人だって、所得が増えて、物価が安くなれば買い物を増やすのか>

【そうだとすると、結局、デフレということになるんじゃないの?】

「いや、今は、物価を下げるンじゃなくて、年金なんかの支給額を増やしたり、医療費や介護料なんかの負担額を減らすのサ。そして、税金を下げるンだ』

<ということは、国の支出は増えて、収入が減るヨ>

「それでいいのさ。国こそ、無駄な経費を削減すべきなンだヨ」

『ということは、国は、予算規模をやたらに大きくするンじゃなくて、緊縮するということかな』

「無駄遣いが多いのサ!公務員とか、国会議員の数がネ」

【変な議員が多いからネ」

【今の日本経済を立て直すには、それほど大手術が必要だ】

【でも、安倍さんは、口では大胆な政策が必要だと言いながら、やっていることは目先のことばかりだね】

【それを経済界は、見ているのサ。だから、投資もしない】

 

「それにしても、早く、本物の経済政策が欲しいネ」

【そのためには、高度成長期の日本経済のように、新製品とか、新技術開発が必要だネ】

<そうか!三種の神器のようなものができれば、消費者は買うよネ>

『それを促す政策が必要なンだ』

「そう。イノベイションが欲しい」

【それじゃ、企業に対する研究開発や投資に対する減税とか促進策が欲しいネ】

 

最後は、無責任な政策提言のようだったけど、所詮、市井の会話でしかありません。ご了承、あれ!

犬太郎

記事の評価、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。

会員の方

パスワードをお忘れの方、
再設定を希望する方はこちら

会員以外の方

鹿児島ウォッチャーは無料会員制です。
会員登録をされる方はこちらから

お申込み
『稲盛経営』実践の手引き
稲盛経営
『稲盛経営』実践の手引き
PCサイドバナー1(中)
ページの先頭へ