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コラム イヌの小耳

「70年談話」

2015.9.4
執筆者:犬太郎

先日、戦後70年の総理大臣談話が発表された。マスコミも、いろいろな識者の談話を伝えているけど、この喫茶店でも、話題になった。

 

「安倍さんの談話、聞いたかい?」

<聞いたよ。いいところとそうかなと思うところがあるよね>

『韓国の朴大統領と同じようなことを言うね』

【マスコミが大騒ぎしていた割には、発表後はしらけている。どこがよかったの?】

「反省の上に立って、これからの日本は国際貢献をしなければいけないと言っていた」

【その部分の表現は、格調高かったね】

「マスコミが騒いでいた四つのキーワードも、盛り込まれていたし」

 

<そこだよね、問題は>

「えッ!どういうこと?」

<単語として使っていたけど、自分の言葉として、言ってなかった>

【そうだね。『これまでの内閣が謝った。自分も同じだ』と言った】

「それでいいンじゃないの?謝罪していることになるンじゃないの?」

 

<でも、安倍さんの言い方、距離を置いている>

【安倍さん自身が謝罪していないということ?】

<自分も謝罪すると言えばいいのに。それを言わないで、引用しているだけ>

【安倍さんの支持者の中に、謝罪に反対している人がいるから、どっちにも取れるように曖昧にしている】

「支持者の中に『いつまで謝罪するのか』という意見があるからね」

『それに、村山さんが謝罪したときに、日韓の政府間で、これ以上謝罪を求めないと言う約束があったというじゃない』

「それなのに、韓国は、その約束を破った」

 

『まだあるよ。韓国は、謝罪させて、お金を取ろうとしているンだよね』

<政府がかい?>

「う~ん、元慰安婦かな」

『その慰安婦についても、政府が、前に払った賠償金に含まれていたというし』

「そうらしい。でも、韓国政府は、当事者にあげないで、国家予算として復興のために使ってしまった」

『それは、韓国の国内問題だよね』

<そうなんだけど、国民世論に押されて、そう言えない>

『韓国の人って、無理を通そうとしするよね』

 

「日本に対する被害者意識が強いとか、ともかく反日的」

『スポーツでも、日本戦になると、敵愾心むき出しで、ラフなプレイをするね』

「それが、日本だけじゃないらしい。ネットで見ると、他の国とのスポーツの試合でも、ラフなプレイが、問題になっている」

『気性の激しい国民性かな?』

【日本は、それを踏まえた対応が必要だね】

 

「朴さんは、不満が多くあると言っていたけど、どこが不満なのかな?」

<慰安婦問題の始末と植民地支配に対する謝罪だろうね>

「安倍さんは、女性に苦しみを与えたことや植民地支配にも謝罪したよね。それじゃいけないの」

『謝るだけじゃなくて、賠償金が欲しいと言うことじゃないかな?』

「やっぱりお金か」

『でも、そのお金、払っているンでしょ』

 

<いや、不満が残るのは、慰安婦問題だけじゃなくて、日本が韓国を併合したときに、武力で、苗字をはく奪し、日本語を押し付けて言葉を奪ったことに対する反省と謝罪だ>

【つまり、民族の文化を取り上げたことになるから、韓国民は、その怨みが強い】

「でも、日本は、反省したよ。それに韓国のこの前の経済危機や朝鮮戦争とその戦後復興のために援助もした」

『いや、韓国民に言わせると、復興資金はアメリカからの方が多くて、日本のは微々たるものだと言ってる』

「ひどいね。韓国の人は、怨みは千年と言うけど、感謝の気持ちがない」

 

<中国も、非難はしていないけど、行動で示せと注文つけている>

「アメリカやオーストラリア、ヨーロッパなんかは談話を評価しているね」

【国によって評価が分かれるけど、何のための談話だったのかな?】

<日本国民向けか、国際社会向けか、中国、韓国向けか?>

『みんなだ』

「だから。ぼやけてしまった」

 

『必要があったのかな』

【あったね。特に中国や韓国には、慰安婦問題などについて、関係改善のために、日本の立場をはっきりさせることが求められていた】

「それを、談話ということで表明したということだ」

『結局、安倍さんは、この談話でケジメをつけて、いつまでも引きずらないぞと言ったんだ』

 

「そして、中国に対しては、東シナ海や南シナ海で武力侵略するなら武力で抑えると言った」

【でも、第二次大戦やベトナム戦争、朝鮮戦争を見ても、そうやって軍事力を増強すれば、それだけ相手も強化して、挙句の果てが、原爆投下と言うことになった】

<武力で以って、武力を抑えようとする考えは、危ないよ>

【そうだよ。相手は、一層、威力のある武器を使用しようとするからね】

「いや、武力を行使すると言えば、相手はビビッてやってこないから、戦争は抑止できるンじゃないかな」

【東と西のシナ海では、表向きは、武力衝突はないかもしれないけど、緊張は高まることになる。一触即発と言う状況になって、サライエボとか盧溝橋の事件のように、何かのはずみで、大規模な衝突になるヨ】

 

<外交、話し合いで解決できないのかな>

【それを考えたのが、日中が国交正常化したときなんだ】

<田中首相と周恩来首相のときかな>

『後世の判断に任せて、先送りしたことね』

「それを中国が、資源調査や、尖閣列島に手を出してきた」

『それを見て、日本の強硬派が、けしからんとか、備えをしようということになっている』

<あの時の指導者は、大局から判断したけど、今の指導者は、自分の立場しか考えていないように思うけど>

【安倍さんは、『先の大戦で、国連を脱退して戦争に進んだことは悪かった。しかし、その要因は、国際社会の中で、封じ込められて仕方なかった』と言っている】

<自分だけが悪いンじゃないと言うことかな>

【反省しながら、半分は、国際環境があって、仕方なかったっていうこと】

<安保法制の改正についても、中国のせいにしている>

 

【次の世代には、謝らせないと言うけど、そうはいかないね】

「どういうこと?」

【次の内閣ができたら、日本のマスコミも、中国や韓国の政府も、次の総理に対して、『安倍談話と、村山談話とどちらの立場か』と聞くだろうね】

<しかも、これからも、ずうっと>

『じゃあ、いつまで謝るのかな?』

【こういうことは、相手が、もう謝らなくてもいいですよというまでらしいよ】

<加害者の日本は、過ぎたことだし、責任者は罪に問われて裁判で決着して、償っているという感覚だ>

【残念だけど、先も言ったように、相手の国民は、この戦争で、それじゃ収まらないほどの被害を受けている】

 

<今度の安倍談話で、自分としての反省、謝罪をすれば、納得してくれただろうけど>

【中途半端だった。折角、今上天皇は、戦争すると国民が苦しむから、してはならないと言っているのに】

「でも、今の国際社会で、丸腰外交が通じるのかな」

『北朝鮮や中国もそうだけど、中東でのテロや海賊を見ていると、武力行動も必要じゃないかな』

<でもね、アフガニスタンのPKOで武装解除したときに、戦争をしない日本が仲介するということで、信用されて武装解除することができたと言うよ>

【丸腰外交が全く効果がないと言うことじゃないよね】

<反対の場合もある。安倍さんが、イスラム武装勢力に対抗するために有志連合に資金援助すると表明しただけで、二人の日本人が殺されたじゃない。武力で対抗しようとすれば、かえって戦争の危険が増えるんじゃないかな>

【武力で対抗しようとしても、武力衝突を抑止できるとは言えない】

 

<今の日本は戦争をしない平和国家と言う形を取っているンだ>

【それは国際社会の中でも、求められているんだヨ】

「でも、安倍さんは、それを変えようとしている」

 

この喫茶店での会話は、こんな状態が続いているけど、今、日本は、これまでのような戦争を放棄した平和国家でいるのか、武力で紛争を解決する国になるのかが問われているンだ。

 しかも、この課題は、国民に投げかけられているのに、人間どもは、分かっているのか心配だ。犬の吾輩が言うことじゃないけど、しっかり考えてもらいたい。

どげんしもんそかい!!

犬太郎

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