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コラム イヌの小耳

県議って、な~に?

2015.7.6
執筆者:犬太郎

前回、予告したように、今回は、県議会についてのおしゃべりの様子を報告する。

 

ことの始まりは、現職の県議会議員がやって来たことであった。

彼は、この喫茶店の常連客の高校の後輩で、一人の友人を連れて入ってきた。

 

「やあ!先輩、お久しぶりです」

「久しぶりだね。そういえば、つい先日、新聞に県議会議員による政策立案について記事が載っていたネ」

「そうなんですよ。私もその委員会のメンバーでして」

 

すると、女性の常連客が

「えッ、議会が政策を作るの?」

「はい、作りますよ」

「でも、何を作ったの?聞いたことがないけど」

「これまでは、雇用対策とか観光振興条例の制定とか」

「それをどうしているの?」

「委員会で政策提言としてまとめて、知事や議長に提出しています」

 

さらに別の常連客が加わる。

「でもネ、その内容を見たけど、行政職員が普段の業務で考えるようなものだった」

「政治家が作るようなものじゃない」

「県議会って、質問をしておしまいかと思っていたけど」

「いや、質問もするけど、調査とか政策立案もするンですよ」

 

そこで、先ほどの女性客が、身を乗り出して、

「そうかしら?議員といえば、何かウサン臭い政治屋の集まりじゃないの?」

「そう、寝業師のような。まともな議論をしないで、県民に判らないうちに県と妥協しているようなネ」

「そう!支持者や業者の口利きとか」

「それは大変な誤解ですよ」

 

「最近は、国も地方も、世襲の政治家が、増えているネ」

「そう、前に誰かが言ってたけど、政治家が職業になっているんじゃないかな」

「政治家の世襲って、親が作った店を子供が継ぐような気持ちかな?」

「それじゃ、支持者が政治家の私有財産になって、相続していること?」

 

「そう言えば、思い出した。県職員の上海研修問題のときネ」

「そう、あの時、新聞に取り上げられてから議会が騒ぎ出したね」

「そうです、議会も知事に申し入れて、派遣人員を1000人から300人に削減したンです」

「それが問題だ」

「えつ!なぜですか?議会が頑張ったから、削減できたンですよ」

「何を言っているの!何人削減すればいいということじゃないよ!問題の本質は、航空路線維持のために、県費、つまり税金を使って職員を観光旅行させることの是非だよ」

「観光旅行じゃないですよ。それに、派遣しなければ、航空路線がなくなっていたンですよ」

「あの政策の問題は、二つあるンだ。一つは航空路線の維持のために職員を乗せたことの是非と、もうひとつは職員を税金丸抱えで旅行させたことだ」

「航路維持のためなら、自費で行かせればよかったのに!税金を使って県職員を観光旅行させたから問題なのよネ」

「知事は、このとき、派遣に使うカネは、もともと職員の給料を削減した分だと説明した」

「それって、あたかも職員の既得権のように言っているけど、もともとは税金だから、県民のものだよね」

 

「さっきから、先輩たちは観光旅行って言っていますけど、観光旅行じゃないんです。研修です!」

「それは、県職員を乗せるための方便じゃないか!」

「あのとき、世論は、研修効果を求めたけど」

「県議会は、その効果を検証したのかな?」

「それに、県議会は、その前に予算を審議しているはずだよね。その時には、問題にならなかったのかな?」

「おそらく、問題意識なくて、通してしまったンじゃないかな」

「ところが、世論の盛り上がりで、署名運動も起きてから、このままではまずいということで、あわてて知事と交渉した」

「でも、その交渉で、1000人派遣を300人派遣で決着させたンですよ」

「だから言ったじゃない。それは、問題の本質を外しているよ」

「そう。議会は、ただ、問題の火消しをしただけじゃない」

 

「大体、最近の県議会は、県民の意向とズレている

「そんなことはないですよ。後援会などで意見を聞いて、それを反映していますよ」

「でも、原発にしても、安保関連法制にしても、県議会の動きは、県民の意見を反映していない」

「安保法制なンだけど、政府は国民の意向を無視して強引に集団的自衛権が行使できるようにしようとしているじゃない」

「今、政府がやろうとしていることは、戦争を放棄した平和国家から、戦争ができる国にしようとしていることだよね」

「それは、本来、国民の意向を反映して、憲法を改正しなければいけないことじゃないかな」

「それを安倍さんが独断専行している」

「国会の動きに対して、県議会は、県民の意見を聴こうとしたり、国に意見を反映しようとしていないじゃないか」

「全国の地方議会じゃ、どうしている?」

「ほかの地方議会のことは掴んでいないけど、自分たちは、議員どうして話し合っていますよ」

「そういうことじゃないよ。県民の意見を聞いて、議会がそれをまとめて、それを国に反映しなければならないということだよ」

「地方議会のうち2割近くが意見書をまとめているけど、そのうち8割ほどが政府案は違憲だとしているよ」

「鹿児島県はどうするのかな?」

「県議会は、自民党が大多数を占めているから、どうせ安倍さんを支持するような意見書を作るンじゃないかな?」

「それじゃ、県民の意向とズレるンじゃないかな?」

「それは、県議会の存在価値がなくなるということかな?」

「つまり、議会への無関心が増える」

「そうなると、無投票が増えたり、投票率が低くなるね」

 

県議会議員に何を期待したらいいのかな」

「県民に対する御用聞きでもないよね」

「そうじゃないけど、県議会は、自分たちは県民に選ばれたから、いちいち県民の意見を聞かなくても、自分たちの意見が県民の意向を代表しているということを言っている」

「そう、住民投票のときなんかね」

「県議会が県民を代表しているから、住民投票はいらないという」

「それも、思い上がりだよね」

「安倍さんだね」

「どういうこと?」

「今度の国会で、自分は選挙で選ばれた総理だから、憲法や法律の解釈でも、自分に決定権があるというようなことを言っていた」

「国民は、安倍さんを総理に選んでいないよね」

「そう、安倍さんを総理に選んだのは、自民党だ」

 

「今の時代は、国民にも政治家にも難しい判断が求められる政治課題があるから、見識のある政治家が欲しいネ」

「国の将来を見通せる」

「そう、派閥力学とか、自分自身の保身とか考えずに」

「国民に対する説明力も欲しいね」

「結局は、私たち、有権者が、優れた見識のある政治家を選ぶことが求められるということよね」

「世襲とか、地縁、血縁、同じ学校を出たとかじゃなくて」

 

これが、このときの結論のようだった。

 

そこに、テレビ局OBが入ってきた。

「オウ!問題児が、来たぞ」

「何ですか?来るなり問題児とは?それこそ、問題発言じゃないですか!」

「まあまあ、今、政治が話題になっていてね。そろそろ、その報道の在り方が話題になるところだったのよ」

 

さて、この続きは、次回で…

犬太郎

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