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コラム特集記事 稲盛経営

稲盛経営講座12(3) 【社員をまとめるための理念】

2017.4.13
執筆者:菅井 憲郎(スガイノリオ)

【質問】社員をまとめ、自分の考えている経営方針に従って仕事をしてもらいたいのですが、どのようにしたらいいのですか?

 

 

【回答】 

 

1.社員をまとめるためには理念が必要です。

◎ 小集団にすると、それぞれの小集団ごとに利害が対立する場合があります。

このため、会社とその社員のあるべき方向を示す【経営理念】を作り、それを浸透させることによって、エゴによる小集団間の利害の対立を抑えることが必要です。

◎ 経営者は、会社の事業目的や大事にする価値観などをもとに「明確な理念」をつくり、全社員と共有します。

◎ 稲盛経営では、その理念をフィロソフィとして明確にし、全社員が共有するまで徹底します。

 

2.組織をまとめるためには、リーダーが、次の心構えをして、その【徳】で治めることが大事です。

依怙贔屓しないこと

公明正大であること

邪心を持たないこと

私利私欲には淡白であること

情に流される人事をしないこと

周囲の協力によって、業績を上げること 

が求められます。

 

 

【質問】「経営理念」は、何のためにあるのですか?

 

【回答】

 

1.はじめに、理念の意義について、事例を紹介します。

「リッツカールトンの例」

◎ ある人が連れの誕生祝をするために、レストランに入ったが、あいにく、満席でした。フロアの人にその話をすると、名前を聞かれて、「少しお待ちください」と言いました。

◎ しばらくすると、「どうぞ」と言われて案内されたテーブルには、連れの名前と花が用意されていました。やがてハッピーバースデイの曲が流れて、ケーキが運ばれてきました。自分たちは、予約をしていないし、ホテルの泊り客でもないのに。

◎ どのようにしたら、このような社員ができるのでしょうか。このような対応ができるのは、仕事のマニュアルがあるからではなく、会社としての理念が徹底しているからです。

 

2.経営理念には、次のような意義があります。

ア) 会社の理念は、企業にとって大切にしている価値観や社員が努力すべき目標を示すものであり、それゆえに、会社にとって「最高規範」です。

◎ 理念が明確に示されることにより、社員は、安心して日々の業務を行うことができます。

◎ また、社員の予想外の行動や不適切な行動を防ぎ、さらに、部門間の足引っ張りを防ぐことができます。

イ) 経営理念や企業の「価値観を社内外に発信」することにより、それが企業ブランドとなって、会社としての評価を高めることになりますし、また、会社の事業活動を理解してもらうことになります。

ウ) 経営理念を徹底することにより、それぞれの社員が業績向上に努力します。

◎ 利益を上げるのは目標ですが、その前に、何のために働くかが大事です。

人は、通常の時は給料で働きますが、しんどい時は「志」、すなわち、会社の理念が支えになります。

◎ そのため、理念は、目標より大事です。

◎ 理念が社員に浸透し、実務に生かさなければなりません。例えば、「顧客第一」という理念を掲げている企業が多くありますが、顧客から電話がかかってきた場合、担当者が会議中の時、「今、会議中です」と言うのは、社内業務を優先していることになります。これは理念が形骸化しているからです。

◎ 経営者は、理念が全社員に徹底するように、きめ細かな気配りが必要です。

菅井 憲郎(スガイノリオ)

菅井 憲郎(スガイノリオ)

慶応義塾大(経済)卒。
警察庁、外務省、兵庫県、茨城県に勤務後、鹿児島県庁で青少年育成、消費者保護、国際交流、高齢者福祉、職員研修、産業振興(商工業、林業、水産業)、ウォーターフロント開発等を担当。その後、鹿児島総合研究所専務取締役、鹿児島国際大学大学院教授、鹿児島県立短期大学講師等に勤務する傍ら、運輸事業(バス、船舶等)の経営にも携わる。
著書に「自治体の国際化政策」、「ムラからの国際交流」、「虹色の鹿児島を描く」など。政策研究・論文及び講演等多数。

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