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市長選に関する有権者アンケート調査結果

2016.12.1
執筆者:編集スタッフ

Ⅰ 調査結果の分析

 

  • この度の市長選について、「関心のある人」は52.8%で、年齢が高いほど関心が強く、50代以上は6割を超えている。逆に若い年齢層(~40代)は関心が薄い傾向にある。本年7月の鹿児島知事選では「関心のある人」が67.9%であったことから、知事選より関心度は低い。
    投票に際してのポイントは、「政策の内容」(59.4%)、「民間視点」(46.5%)、「行政経験、実績」(44.7%)を重視している。反対に、「他の人・団体などからの依頼」は、投票行動に関与していない(1.9%~4.6%)。
  • 期待する政策としては、「医療・福祉」(56.2%)、「高齢者対策」(44.7%)、「雇用創出」(43.8%)、「防災」(41.0%)、「子育て支援」(40.6%)が特に多くなっている。反対に、「行政改革」(16.6%)や「地方分権」(6.5%)などの関心は薄い。
  • 現職の3期12年の評価については、「満足」が45.0%で、「不満」(32.1%)を上回っている。
    多選については、「好ましくない」(23.4%)と「問題ではない」(29.9%)がほぼ拮抗しているが、「どちらとも言えない」(33.8%)も多い。
  • 市長に求めることは、「個性やリーダーシップで引っ張っていくタイプ」(20.0%)よりも、「行政の手法やバランスを大事にするタイプ」(61.3%)を求めている。
  • 川内原発の今後については、「将来も必要」(18.5%)、「段階的に縮小」(35.5%)、「近い将来廃止」(22.4%)、「すぐに廃止」(13.9%)となっている。年齢が高いほど、原発は「将来も必要」が多く、若い年齢層は「段階的に縮小」が多い。
  • 原発が将来も必要な理由としては、「電力の安定供給」や「電気料金の上昇が懸念される」が多い。また、原発を廃止すべきと考える人は、「事故による被害が大きすぎる」や「事故の恐れ」が多い。
  • 当日の投票には、「必ず行く」、「行くつもり」を合わせると7割近い人が投票に行くと回答している。また、この傾向は、年齢が高いほど高くなっており、60代や70代以上では8割以上となっている。
  • 今回の調査結果を分析すると、現市政への評価によって市長選に対する意識が大きく異なることがわかった。「現市政に満足」の層は、市長選への関心が高く、選挙にも行く人が多い。また、多選は問題ではないと考え、求める市長像は「バランス型」、原発は「将来も必要」が多い。この層は、比較的年齢の高い層が多い傾向にある。一方、「現市政に不満足」の層は、市長選への関心が薄く、選挙に行く人は少ない。また、多選は「好ましくない」とし、求める市長像は「リーダーシップ型」で、原発は「廃止すべき」が多い。この層は、比較的年齢の低い層が多い傾向にある。

 

Ⅱ 調査結果

 

1.「関心がある」は半数程度

 今回の鹿児島市長選挙に「関心がある」と回答した人の合計は52.8%となっている。

 年齢が高いほど関心が強く、50代以上は6割を超えている。逆に若い年齢層(~40代)は関心が薄い傾向にある。

 本年7月の鹿児島知事選では「関心のある人」が67.9%であり、実際の投票率は56.77%であったことから、知事選より関心度は低い。

 参考までに、前回の投票率は33.47%で、前々回2008年が25.47%となっている。 

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図表2-1 市長選挙の関心度

 

2.選択の基準・ポイントは「政策の内容」

 続いて、今回の選挙で投票する際に重視する基準・ポイントを聞いた。半数を超える人が「政策の内容に期待が持てる」と回答している。次いで、「民間の視点を持っている」(46.5%)、「行政に対する経歴、実績がある」(44.7%)、「強いリーダーシップを感じる」(38.7%)、「未来のビジョンが自分の考えに近い」(37.8%)などとなっている。

 また、「会社、団体が支持している」「親しい人、同窓会、地域からの依頼」「自分が支持する政党や政治団体が推している」は総じて回答率が低くなっており、従来型の選択基準と少し趣が異なってきていることがうかがえる。

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図表2-2 投票する際の基準・ポイント(複数回答)

 

 

3.「医療・福祉」、「高齢者対策」、「雇用創出」、「防災」、「子育て支援」への関心が高い

 鹿児島市民の市政に関する関心事項のトップ5は「医療・福祉」(56.2%)、「高齢者対策」(44.7%)、「雇用創出」(43.8%)、「防災」(41.0%)、「子育て支援」(40.6%)となっている。「医療・福祉」、「高齢者対策」、「防災」は、年齢の高い層の回答が多く、「子育て支援」は年齢の若い層の回答が多い傾向にある。

 反対に、「行政改革」や「明治維新150周年」、「地方分権」は関心が薄い。

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図表2-3 市長選で重視する政策分野(複数回答)

 

4.3期12年の現市政に対して、「満足している」が高い

 3期12年の森市政の評価について、「満足している」と回答した人の合計が45.0%、「不満足である」と回答した人の合計が32.1%となっており、「満足している」が上回っている。

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図表2-4 森市政の評価

 

5.多選の是非については「好ましくない」と「問題ではない」が拮抗

 多選については、「好ましくない」(23.4%)と「問題ではない」(29.9%)がほぼ拮抗している。また、「どちらとも言えない」(33.8%)も多く、特に女性にその傾向が強い。

 年齢の若い層では、「好ましくない」との回答が比較的低くなっている。

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図表2-5 多選の是非

 

6.「バランス型」のリーダーを求めている

 求める市長像については、「行政の手法やバランスを大事にするタイプ」が61.3%で、「自分の意見や個性を前面に出して、引っ張っていくタイプ」(20.0%)より高い。

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図表2-6 求める市長像

 

 

 

7.原発の今後については「段階的に縮小」

 原子力発電の今後については、「将来も必要」(18.5%)、「段階的に縮小」(35.5%)、「近い将来廃止」(22.4%)、「すぐに廃止」(13.9%)となっている。年齢が高いほど、原発は「将来も必要」が多く、若い年齢層は「段階的に縮小」が多い。

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図表2-7 原発の今後について

 

8.原発が必要な理由は「電力の安定供給」、廃止の理由は「事故被害が大きすぎる」

 原発が将来も必要な理由としては、「電力の安定供給」や「電気料金の上昇が懸念される」が多い。また、原発を廃止すべきと考える人は、「事故による被害が大きすぎる」や「事故の恐れ」が多い。

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図表2-8 原発に対するスタンスの理由

 

 

9.約4割が市長選挙に「必ず行く」

 当日の投票には、「必ず行く」(36.5%)、「行くつもり」(30.4%)を合わせると7割近い人が投票に行くと回答している。また、この傾向は、年齢が高いほど高くなっており、60代や70代以上では8割以上となっている。 

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図表2-9 投票行動について

 

 

※回答者属性

 回答者の性別は、「男性」が52.3%、「女性」が47.7%。年齢は、「40代」が29.0%で最も高く、次いで「50代」が23.8%、「30代」が19.2%、「60代」が13.9%などとなっている。

 

編集スタッフ

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言論鹿児島の編集担当。
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