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コラム イヌの小耳

「ピンポン外交」

2016.9.27
執筆者:犬太郎

 

今度のリオ・オリンピックで、何人かのヒーローとかヒロインが生まれた。そんな中でも、印象的だったのは、福原選手だった。先日は、台湾の選手と結婚したっていうニュースが飛び込んできた。

そんなことで、喫茶店の常連客の間でも、話題になった。

 

「オリンピックのことだけど、福原選手の話題が盛り上がった」

【そう、結婚したってね】

『それも、台湾の選手とだって』

「いや、そうじゃなくて、個人戦で、ベスト4になったよ」

【あァ、惜しくも北朝鮮の選手に負けたけど、4年前のロンドンオリンピックの石川選手以来のベスト4だってね】

『団体戦でじゃ、チーム・リーダーとして他の選手にアドバイスをして、見事、銅メダルの獲得に貢献したヨ』

「ネットを見ると、そんな彼女の活躍が日本だけじゃなくて、中国じゃ、国民もマスコミも、福原選手の健闘を讃えているンだって」

 

『彼女は、小さいころから中国に卓球留学してたね』

「そう。だから、中国の言葉だけじゃなくて、生活習慣も深く理解しているって言うヨ。そのこと、中国の人もよく知ってるようだ」

【それに、性格が優しいンじゃない】

 

「親しみやすくて、たくさんの人に愛されているのが伝わってくるネ」

<そういうのって、政治家とか役人にはないネ>

【人間的な魅力だからネ」

「こういう人が、国家や民族の対立を乗り越えてしまう力を持っていンだケド」

『エッ! 突然、何が言いたいの?』

【中国って言えば、G20とか、アセアン会議で、これまでにないような柔軟姿勢が目立ったじゃない】

「南シナ海問題のことでネ」

<だからかな? 中国に対する強い批判が収まってるね>

「弱腰だけじゃなくて、その前後に援助という形でカネを撒いているのサ」

 

『アセアンの国は、そういう中国の魂胆を承知のうえで、腰砕けしてるんだね』

【フィリピンやベトナムとかインドネシアもネ】

「気がつけば、日米は、ハシゴを外されたようだ」

『助けてっていうから、安倍さんなんか、先頭に立って、向かって行ったら、相手は、敵と仲良くしてた』

【後ろを振り返ったら、誰もいなかったって言う感じ」

「中国外交の勝利か?」

『そこが中国の外交の上手さなんだよネ』

「上手さじゃなくて、狡さだね」

『それを含めて、外交っていうンだよ』

【日本にはできないようなウマさだネ】

 

『でも、結局は、カネでしょう』

<そうなると、日本と中国は、カネのバラマキ合戦してるのかな>

「そう。南シナ海の領土の危機に乗じて、アジアの国は、両方から、金をもらっているんだね」

『金持ちが、札ビラで頬をひっぱたいて言うことを聞かせるってことか?』

<日本は、中国の金の力とアジアの小国の知恵にやられてるっていうこと?>

 

【今、中国は、南シナ海をめぐる国際仲裁裁判の決定を無視したンで、外交政策に失敗して、世界中で孤立しているっていうよネ】

『でも、最近の状況を見ると、そうともいえないンじゃないのかな?』

【いや、やっぱり、経済力を身に着けて、軍事力を強くしているケド、国際社会の信頼を受けているとは思えないヨ】

 

「それにしても、中国政府は、国民から弱腰と取られないようにするために、強硬策を取るしかない事情があるんだヨ」

『政権が弱腰になると、国民の攻撃を受けるからネ。このことが一番の気がかりになっているようだ』

【でも、南シナ海は、どうなるのかな】

「中国の言いなりになるのかな」

【そうかもネ】

「そうなると、中国は、いつか、日本に対して、武力を行使するかもしれないネ」

【尖閣の強行占拠ネ】

『今でも、軍用機なんか、領海侵犯してるからネ』

「そういう武力行使に対して、日本の国民も、憤りを感じるヨ」

「というか、何とかならないものかって案じているケド、どうにかできるのかな?」

【中国船が領海に入ってきても、安倍さんや菅さんは、『許されない』とか『強く抗議する」って言ってるけど』

「防衛大臣も、外務大臣もネ」

【そうだけど、誰が何といたって、中国にとっては、口先での抗議じゃ、痛くも痒くもないネ】

「日本政府も、手詰まりしている状況ダ」

【外交筋で抗議を繰り返しても、ラチが明かないンじゃないかな?】

『そう。さっき言ったじゃない。中国政府は、そんなことで引き下がることができないんだ』

【日本は、もっと、強く出ることができないのかな?】

<強くって、どういうこと?>

【例えば、自衛隊や海保の軍事力で追い返すとか】

『そんなことすれば、本当に戦争になるヨ』

「少なくても、こじらせるだけだヨ」

<逆に、日本の政治力とか軍事力の限界が知れてしまうことになるヨ>

「それって、泣く子には、地頭も勝てないっていうこと?」

 

『政府も、行き詰まりの壁を破る政策がないかを模索しているんだろうけどね』

「こういう行き詰まり状況を打開する方策はないものかな」

 

【昔、田中首相と周恩来とか、ちょっと前の鄧小平とかの時代に、友好ムードが高まったことがあったンだけどネ】

「あのときは、領土なンかの解決困難なことは、後世に譲るって言って、棚上げしたよね。そういう知恵が、今の時代にはないネ」

【日本もサ、民主党政権の時に、アメリカや中国との関係をこじらせちゃったね】

<日本も中国も政治と軍事が尖がってしまって、解決の光明が見えないね>

 

「日中の関係を変えることができるのは、理屈とか、利害の調整では無理だと思うンダ」

【そう。政府の姿勢を変えることができるのは、国民世論じゃないかな?」

「尖がっている関係を雪解けさせるのに有効なのが、スポーツや文化だヨ」。

<そういえば、思い出したよ。昔さ、冷戦時代に、米中関係を雪解けさせたのが、ピンポン外交だったよね>

【そうか、それじゃ、今の日中関係を雪解けさせるㇽ役割を福原選手に期待したらどうかな?」

<どういうこと?>

【福原選手がね、日本の子供達を連れて中国を訪問して、親善試合をするのさ】

「それは、いいね」

『冷たく凍った壁を破って、雪解けさせることができるのが、福原選手の人間性じゃぁないだろうか』

 

今日の会話は、こんな内容だった。皆さんは、どう思う?

 

犬太郎

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